柴又帝釈天の観世音菩薩像と大日如来像 | Kanzeon Bosatsu and Dainichi Nyorai at Shibamata Taishakuten

柴又帝釈天には境内の南側にひっそりと祀られている「下山仏」の観世音菩薩像と大日如来像があります。「下山仏」とは神仏習合の時代に富士山頂に祀られ、明治維新後の神仏分離の際に富士山から下山された仏像のことです。二体の金銅仏の向かって左側が室町時代(1400年代)に製作された観世音菩薩像です。両腕と髻は後に時代に付けられたと考えられています。右側は江戸時代に製作された大日如来像です。両仏像の背面には、富士山からの下山時についたと思わる無数の傷が残っています。破壊されたり噴火口に投げられた仏像もある中で、難を逃れ、富士山頂から運ぶ大変な手間を経て現存している貴重な仏像の一つです。